mikeo_410
  1. 5.「かたち」について
    1. 1.インチ、用紙サイズ、DPI、ポイント
    2. 1.文字
      1. 1.簡体字
        1. 1.簡体字、日用字変換の手順
        2. 2.日用字(日本で常用する漢字)
        3. 3.规范字与繁体字异体字对照表とUnihanVariants
        4. 4.漢字について気がついたこと
    3. 2.地球
      1. 1.地球楕円体上の点
      2. 2.地球儀と楕円体の描画
      3. 3.3Dの直線と平面
      4. 4.卯酉線
      5. 5.楕円の標準形
      6. 6.5点で決まる楕円
      7. 7.曲率半径と平均曲率
      8. A1.地図、地球儀(Rスクリプト、データ)
      9. A2. 付録6.計算式集の公式

インチ、用紙サイズ、DPI、ポイント

1. インチ

1 in = 0.0254 m

1 m = 39.37008 in

2. ポイント

1 pt = 1 / 72 in = 0.0003527778 m = 0.3527778 mm

Didot Point System 1ポイント=0.3759 mm (ヨーロッパ)

Anglo-American Point System 1ポイント=0.3514 mm (英米、日(JIS Z 8305-1962))

1981 Start (Xerox 8010 Information System)は、レターサイズ(8.5 x 11 in)を2枚並べて実寸で表示できるように計画されたようです。75 dpi の17 in CRTディスプレイが使われ、実寸の 72 / 75 の表示(72 dpi)だったようです。

 1 pt = 1 / 72 in の場合、72 dpi のモニタでは、1pt = 1px です。

当然活字は見やすく美しく作られていたはずです。いろいろな活字がある中で、大きさを指定する一般的な呼称が必要になり、国内では号数が使われてきました。公文書では5号活字が指定されることが一般的だったようです。

実際に使われている活字の実測から、5号は鯨尺(10 / 33 x 1.25 m)の1分(1 / 100 尺)の 約3.7879 mm と見られてたようです。

JISでは、1ポイント=0.3514 mm とし、5号活字を10.5ptとしています。5号活字は、3.6897 mm となります。

多くの場合、パソコンでの 1ポイントは、1 / 72 in と考えられます。

ワードで1文字「あ」と入力して、XPS形式で保存すると以下のように記録されます。

<Glyphs BidiLevel="0" Fill="#FF000000"
FontUri=
"/Resources/04321B8C-04ED-60E3-FD47-6D21DA298A4F.odttf"
FontRenderingEmSize=
"10.56" StyleSimulations="None" OriginX="85.104"
OriginY=
"112.1" UnicodeString="あ" Indices="">
</Glyphs>

FontRenderingEmSize="10.56" となっており、ワードの標準の文字サイズの 10.5 ポイントは XPS の 10.56 ポイントに当たるようです。

この 10.5 、10.56 ポイントは同じサイズを示すはずで、 1ポイントは、1 / 72 in か、JIS の 0.3514 mm です。1ポイントを 1 / 72 in とした場合の 10.5ポイントは、3.704167 mm です。1ポイントを 0.3514 mm とした場合の 10.56ポイントは、3.710784 mm です。

差は、0.006617 mm で、151文字で1mmの差になります。

完全に一致しない理由はわかりませんが、資料も確認方法もないので以下のように解釈しておきます。

  1. ワードの標準の10.5 ポイントは、1 pt = 1 / 72 in で計算されている。
  2. そのサイズは、 3.704167 mm で、5号活字の 3.6897 mm より大きい。
  3. 1 pt = 1 / 72 in のとき、72 dpi のモニタでは、1pt = 1px なので、ワードの標準の10.5 ポイントは、10.5 ドットに相当する。
    モニタの多くは 96 dpi で、同じ大きさにするには、96 / 72 を乗じることになり、ワードのモニタでの表示は、14 ドットになる。

3.の確認をしてみます。

ドキュメント上では、XAMLが 1 pt = 1 / 72 in であると言う確証はありません。また、フォントのサイズが任意の値に設定できるものかも確かではありません。

しかし、10.5pt と 14pxの文字を描いて大きさを比べてみた結果からは、両者一致しています。

また、XAMLで10.5pt、MS 明朝を指定して描いた「あ」と、ワードのデフォルトの「あ」のビットマップは完全に一致しました。

したがって、ワードの 10.5pt は、1 pt = 1 / 72 in に基づいたものです。XPSで保存すると10.56pt が指定されることから見ても、5号活字から来ているわけではないようです。

<StackPanel>
<TextBlock
FontSize="10.5pt" Background="OldLace"
Text="あいうえおアイウエオ"/>
<TextBlock
FontSize="14px" Background="AliceBlue"
Text="あいうえおアイウエオ"/>
<TextBlock
FontSize="13px" Background="PeachPuff"
Text="あいうえおアイウエオ"/>
<TextBlock
FontSize="15px" Background="PeachPuff"
Text="あいうえおアイウエオ"/>
</StackPanel>

3. 用紙サイズ

下図のB列は、ISOで、JISのB0は、1030 × 1456 mm 。

short <- function(w,h){ floor(min(w,h)) }
long  <- function(w,h){ floor(max(w,h)) }
a0w <-  
841
a0h <-
1189
iso_b0w <-
1000
iso_b0h <-
1414
jis_b0w <-
1030
jis_b0h <-
1456
for(i
in 0:7)
{
 cat(sprintf(
"A%d(%4dx%4d),\tiso B%d(%4dx%4d),\tjis B%d(%4dx%4d)\n",
             i,short(a0w,a0h),long(a0w,a0h),
             i,short(iso_b0w,iso_b0h),long(iso_b0w,iso_b0h),
             i,short(jis_b0w,jis_b0h),long(jis_b0w,jis_b0h)))
 ifelse(a0w>a0h,a0w<-a0w/
2,a0h<-a0h/2)
 ifelse(iso_b0w>iso_b0h,iso_b0w<-iso_b0w/
2,iso_b0h<-iso_b0h/2)
 ifelse(jis_b0w>jis_b0h,jis_b0w<-jis_b0w/
2,jis_b0h<-jis_b0h/2)
}

A0( 841x1189),        iso B0(1000x1414),        jis B0(1030x1456)

A1( 594x 841),        iso B1( 707x1000),        jis B1( 728x1030)

A2( 420x 594),        iso B2( 500x 707),        jis B2( 515x 728)

A3( 297x 420),        iso B3( 353x 500),        jis B3( 364x 515)

A4( 210x 297),        iso B4( 250x 353),        jis B4( 257x 364)

A5( 148x 210),        iso B5( 176x 250),        jis B5( 182x 257)

A6( 105x 148),        iso B6( 125x 176),        jis B6( 128x 182)

A7(  74x 105),        iso B7(  88x 125),        jis B7(  91x 128)

4. DPI

モニタは96dpi。

オフセット印刷は350dpi。

解像度はドットの密度で、350dpi から 1200dpi が高解像度と見なされ、それ以上は区別が付かなくなると考えられているようです。

プリンタや印刷は既にこの解像度に達しているので、モニタの解像度が10倍程度になれば、解像度をうんぬんすることはなくなることになります。これは、現在のモニタが紙や写真と言った目標を持っているとの解釈によります。視覚情報を提供する装置と考えると、平面化したものがすべてではないので今後どう推移するのかは分かりません。

市販された解像度の高いモニタを探してみると、IBM T221 が 204 dpi でした。

人の視覚は、明暗を検出する仕組みと、色を検出する仕組みを別に持っています。

したがって、モノクロとカラーは異なった解像度を有し、モノクロの解像度はカラーの数倍有るようです。また、製図図面のような線画と、植木を見るのでは認識の仕方に差異があるのも確かです。

製図では、最小線幅が 0.13 mm と言う基準があるようです(機械製図 JIS B 0001)。これは、200 dpi 弱に相当しますが、200 dpi で、斜めの線が描けません。400 から 1200 dpi が必要だと考えられます。

マイクロフィルムの記録は実際には 400 dpi 程度でデジタル化されるようです。

カラーマイプロフィルムの理論的な解像度は 8000 dpi らしく、400 dpi は人の能力の方から決められた値だろうと推測します。

また、36 x 24 mm の CCD を使ったデジタルカメラは、22.1Mpx 程度の解像度のようです。

CCDの長い辺を短い辺で割った値(縦横比)は 1.5です。22.1Mpx なら、n x 1.5n = 22,100,000 から、n = 3751 となり、CCD の短辺は 3751 px 。長辺の長さは 24 / 25.4 インチなので、3970 px となります。

A4サイズの縦横比は1.41で、短い辺を揃えて撮影すると5.7%ほどCCDに余白ができることになります。A4サイズの横は210mmなので、インチにに直して、3751 pxを割ると、454 dpi となります。

4.1. 長さとDPI

ファイルなどに保存された画像を、 「1 px を 1 px」 で描くとするとします。192 dpi で記録された画像は、96 dpi のモニタには、長さが2倍、面積で4倍に表示されます。

意図的に部分を拡大したりする以外の、普通の表示では、自然な表示は以下のように考えられます。

  1. スクロールしないで1画面で見られる
  2. 実寸を超えない範囲で、余白を最小に
  3. 文章中に枠を作ってある場合は、ストレッチして枠に収まる

36 x 24 mm の CCD を使った22.1Mpxのデジタルカメラで、A4をいっぱいに撮影し、96dpi のモニタに表示すると、長さが4.7倍に表示されます。

前述のように、A4サイズの横は 210 mm で、カメラの短辺の画素数は 3751 px です。96 dpi のモニタ上の 210 mm は、794pxで、3751 / 794 = 4.7 となります。

実寸の1m(0.21 x 4.7)が、画角の短辺にちょうど収まるような状態で撮影したA4は、モニタでは実寸で表示されることになります。

もし、カメラのCCDと同じ画素数の 3970 x 3751 px のモニタがあるとして、モニタと同じサイズのものを画角いっぱいに撮影すると、実寸で表示されます。

モニタより小さいものを撮影すると実寸より拡大して表示され、モニタより大きなものを撮影すると実寸より縮小して表示されることになります。

パソコンのモニタの 96 dpi (120 dpi、144 dpi)は、後述のように Windows の設定によるものです。実際の長さとは関係がなく、1 in を 96 px として計算すると言う設定です。1024 x 768 の解像度に設定した、15,17,19 インチのモニタがあるとします。モニタを交換しても、DPIの設定は変更されません。96 dpi に設定されている場合の、96 px の長さは下表のようになります。モニタの画面の縦横比は 4:3 とします。

モニタのサイズと 96px の長さ

モニタサイズ

画面サイズ

画素間隔

96px

15 インチ

12 x 9 in

304.8 x 228.6 mm

0.29 mm

1.125 in

28.575 mm

17

13.6 x 10.2 in

345.4 x 259.1 mm

0.34 mm

1.275 in

32.385 mm

19

15.2 x 11.4 in

386.1 x 289.6 mm

0.38 mm

1.425 in

36.195 mm

5. ppi

pixel per inch という単位があります。要するに、pixel と dot を異なった意味で使うということです。

1つの pixel は、複数の原色で構成され、1つのdot は原色に相当する。したがって、1インチ当たりの dot数を、原色の数で割ると ppi になります。

しかし、ppi は混乱をもたらしているだけに見えます。原色のドットが問題なのは、その装置を作成する人にとってのみです。

利用者が、ドットがさらに原色のドットでできていると知覚できるならその装置は失敗しています。画素は、それ以上分割できないものに与える名前であり、画像は色の点で構成されると考えられています。元素は素粒子に分割できますが人が知覚できる性質は元素で説明されます。

  1. プログラミングで扱える最小単位はpixel で、pixel と dot の区別が必要なことはまずない。プログラミング上は、pixel と dot 、画素は同義で、dot も色を持つ。
  2. 現実の混乱は、インクジェットプリンタにあり、インクジェットの dpi 表示は、インクの各色のドットを個別に数えている。
    モノクロの印刷の場合、公称の dpi では印刷できず、インクの1色分の密度で印刷される。
    外部から制御できないものを単位としている点で混乱を招く。
    カラーレーザプリンタの場合は、モノクロとカラーの印刷密度に差がないようだ。
  3. インクジェットの考え方は印刷から来ていると説明されるかもしれない。
    しかし、印刷の場合、インクの色数だけ版を使い、各版の密度の合計値を表記したりしない。カラーのオフセット印刷の場合、350 dpi と言った数字を見かけるが、これは各版の密度だと解釈できる。
    また、シルクスクリーン印刷は、ドットで構成されていると見ることができるが、インクの色ごとに版分けて印刷したものには、pixel の概念はない。(固定数の隣接するドットで1つの色を表すと言った概念はない。)

6. テレビの解像度

2012年、ついにブラウン管テレビが一掃されました。液晶やプラズマになり、大画面が尊ばれています。

単純に考えると、画面のサイズで、1画素の形状や大きさは変わらない。おなじ、製造ライン、製造工程で作るならそうなるはずです。

しかし、ハイビジョンには、1920 x 1080 画素と言った決め事があります。

画質の話しは、「画素のサイズ」とも「画素の間隔(ピッチ)」とも言えますが、同じこととして置きます。画質を良くすることを考えて作られるわけで、画素が小さいままピッチだけを広げて隙間だらけにすることはあり得ないと言うことです。

まず、パソコンのモニタについて考えてみます。

パソコンのモニタは、96 dpi が標準とされています。この場合、1920 x 1080 画素は、20 x 11.25 in に相当します。対角線は、22.9 in です。

したがって、23インチのパソコン用モニタとテレビは同じ仕様のパネルが使えることになります。(横縦比は、16:9 で、画素の間隔は縦横同じピッチになっている。)

45.9 インチの液晶パネルを考えると、40 x 22.5 in のサイズで、前述のモニタの4倍の面積になります。

これがテレビなら4倍の大きさに表示されることを思い浮かべます。

しかし、パソコンのモニタであれば 1ページ表示していたものが4ページ分一度に見られると考えると思います。

テレビについては画素の大きさが分かる値が記されていません。

IBM T221 は 3840 x 2400 画素のようですが、1920 x 1080 のテレビ画像を表示しても良いわけです。複数の物理的な画素を使って、より低い解像度を表示することができると言うことです。

しかし、3840 x 2400 画素はパソコンの通常のグラフィックスカードのサポート範囲を超える大きさであり、テレビの回路としては妥当と思えません。

したがって、テレビはサイズが大きくなっても 1920 x 1080 画素なのだと考えます。

テレビのサイズが大きくなると画素も大きくなるということです。

液晶の大きなものを探すと Panasonic TH-P103MT2 、103 in がありました。2269 x 1276 mm で、画素の間隔は、1.181 mm となります。

逆に、画素の間隔の最小は、0.1245 mm 程度のようで、1920 x 1080 画素のテレビにすると、239 x 134.5 mm 、10.8 インチ となります。

7. モニタの解像度

パソコンのモニタには実寸の概念があります。ただし、単純ではありません。

ワードなどで文書を作成する場合、印刷したときのサイズが実寸です。

図面の場合は、1cm が 1cmで表示されることが期待されます。

また、写真の場合は、撮影機器のモニタで見たサイズや、サービスサイズなど前に見たサイズを覚えていて比較してしまいます。

現在のデジカメはパソコンのモニタより解像度が大きいので、1画素を1画素で表示するとスクロールしないと全体が見られません。

したがって、モニタに収まるように表示する何らかの目安があるものと思うのですがわかりません。

7.1. Windows7の設定

スケーラブルフォントは大きさをポイント(pt)で指定します。ptは絶対的な長さ(1 pt = 1 / 72 in)なので、正しく表示されるにはモニタの解像度を知る必要があるはずです。プログラムが認識しているモニタの解像度は以下のようにして確認できます。

private void Grid_Loaded(object sender, RoutedEventArgs e)
{
 HwndSource source
   = HwndSource.FromVisual(
this) as HwndSource;
 System.Drawing.Graphics graph
   = System.Drawing.Graphics.FromHwnd(source.Handle);
 Debug.WriteLine(graph.DpiX +
" " + graph.DpiY);
}

 多くの場合、モニタの解像度や、モニタのサイズに係らず、常に 96 dpi と表示されます。

試してみると、この値は実際の値とは全く関係なくWindowsの設定値に由来しています。

「コントロールパネル」「デスクトップのカスタマイズ」「ディスプレイ」に、小(100%)、中(125%)、・・・ と選択肢があります。

中(125%)を選択すると、120 dpi と表示されるようになります。

  1. モニタの解像度は、固定的な設定で、96、120、144 dpi のどれか
  2. 実寸になるモニタのサイズ(インチ)

dpi

1024 x 768

1920 x 1080

3200 x 2400

96

13.3

22.9

41.7

120

10.7

18.4

33.3

144

8.9

15.3

27.8

例えば、1024 x 768 (96dpi)に設定している13.3インチ超のモニタの文字は実寸より大きい。言い換えると、実際の DPI は、96 dpi より小さい。

また、1280 x 1024(SXGA) に設定した17インチモニタの実際のDPIは、96.4 dpi となり、ほぼ実寸で表示する。

7.2. 文書の解像度

実際の印刷物の解像度は、新聞やカラー雑誌などでは 100 - 350 dpi 程度のよう。

また、製図の最上線幅は、0.13 mm なので、400 - 1200 dpi 必要なはず。

現状では、モニタでは、この解像度で表示できません。ドットピッチ0.125mm、200dpi 程度の液晶は製造可能なようです。

Windowsはモニタと印刷は異なる密度で表示することを前提としていてモニタには固定の DPI を適用します。

おそらくOSのオーバーヘッドの考慮から、モニタのサイズによってフォントのビットマップのサイズが変わらないようにしているものと思います。

設定可能なのは 96 dpi 以上で、概ねモニタも15インチ以上なので、パソコンでの文書編集では実寸より大きな文字を見ていることになります。

モニタの密度が上がって、印刷などと区別なく実寸の表示に近づくのかどうかはわかりません。

もはや、印刷は主要な利用法ではなく、モニタでの表示を前提にデザインされることも多くなっています。

7.3. モニタと印刷

モニタの表示は印刷のプレビューだったわけですが、現在のモニタはテレビより高解像度になっています。

動くものが表示できる点で、紙への印刷とは異なる表現が可能です。また、自ら発光していてこの点も印刷表現とは異なります。

印刷しての利用の割合が低くなると、新たなモニタの使い方をするようになると考えられます。

モニタを視覚に働きかける装置と考えると、モニタがどう推移するかは簡単ではありません。

現状のモニタは、立体的な現実を平面にして表示しています。

人は瞬間に認識しているわけではなく、ピント合わせや、暗いところを注視するなど条件を変えて捉えた映像を総合的に判断しています。

今の表現方法は、カメラで撮影する人が画角を調整し、絞りを調整した結果を見ています。

8. 手元のパソコン

このパソコンは公称15.6インチ、1366x678 です。対角線が 396.24mmと言うことになります。ドットの間隔が縦横同じ(アスペクト比が1)なら、画面のサイズは 345.39mm x 194.19mm と計算されます。

定規を当ててみると、344mm x 194mm 程度で、対角線は 395mmです。

概ね合っていますが僅かに小さいようです。

96 DPI から計算すると、361.42mm x 203.2mm となるので、0.9556 ほど実寸より短く描かれることになります。A4の横幅は210mmですが、ワードのA4サイズの横幅は 200mmに表示されます。この液晶は、およそ100 DPI のようです。
100 DPIの表示器をソフトウエアは 96 DPI として計算するので少し実寸より小さめの表示になっています。

  1. lass Program
  2. {
  3.     [DllImport("User32.dll")]
  4.     static extern IntPtr GetDC(IntPtr hwnd);
  5.     [DllImport("User32.dll")]
  6.     static extern void ReleaseDC(IntPtr hwnd, IntPtr dc);
  7.     static void Main(string[] args)
  8.     {
  9.         IntPtr desktopDC = GetDC(IntPtr.Zero);
  10.         using (Graphics g = Graphics.FromHdc(desktopDC))
  11.         {
  12.             g.DrawLine(Pens.Red, 0, 0, 1365, 767);
  13.             g.DrawRectangle(Pens.Red, 0, 0, 1365, 767);
  14.         }
  15.         ReleaseDC(IntPtr.Zero, desktopDC);
  16.     }
  17. }

上のプログラムで矩形を描くと上下左右の線が見えるので、1366x678 ドット全て見えています。

9. HTMLのフォントサイズ

テレビは液晶になって大型化すると同時にスマホのような小型で高画質な受信感興も一般化しました。これはドキュメントを見る環境のドット密度(DPI)が多様になっていることを示しています。(ここではppi=dpiとの理解で書いています。)

9.1. DPIの現状

プリンタやスキャナは概ね1200dpiのようです。1ドットは0.021mmになります。

スマホの解像度は480dpi程度まであるようです。中には493dpiがあり、132 x 74 mm、2560 x 1440 ドットです。1024 x 768 ドットのパソコンで見ているものが、1/4以下の大きさで表示されると言うことです。このスマホで見ている132 x 74 mmの写真をパソコンに送って見ると、パソコンの画面の4倍以上の大きさになると言うことです。

4Kテレビは、3840 x 2160 ドットのようなので、この液晶で作れるのは10インチ以上の4Kテレビになります。

テレビと言う目的でのDPIは、ほぼ上限に達しているようです。

480dpiの1ドットは0.053mmですが、製図の最小線幅は0.5mmらしいので、縮小して見ることを考えてもOKそうです。しかし、プリンタ出力と同じようにと考えれば3倍近い余地があります。

パソコン用に特別な液晶を作っているかどうかは知りませんが、テレビ用液晶をパソコンにも流用していることは確かそうです。

大きなテレビは大きく映ります。画像を如何に大きく映すかがテレビの目標でした。

パソコンのモニタは文書の表示を目的に始まって、大きなモニタはより広い範囲を表示しました。モニタが大きくなっても同じ大きさで表示して、その代り周囲が広く再生されることが目標でした。

人物を実寸以上で映せる大画面テレビや、A4用紙より広いパソコンモニタが当たり前になると別々に扱う理由はなくなっています。拡大して見たいことも、実寸で見たいこともあるということです。

テレビだけを考えるとDPIやアスペクト比が問題になることはありません。しかし、実寸で表示することを考えると DPIとアスペクト比を知る必要があります。

今使用しているパソコンのモニタの画面に定規を当てて見ました。345 x 194mmです。コントロールパネルで表示される解像度は 1366 x 768 です。横、縦のドット密度は、それぞれ 100.5693dpi、100.5526dpi と計算されます。

おそらく、テレビも写真やブルーレイディスクなどのデジタルソースを再生する必要があることからアスペクト比はほぼ 1 になるように作られると思います。

しかし、パソコンの 96dpi や 72dpi は、もはや基準ではないようです。

ブラウザの表示はマークアップ言語の歴史から実寸表示を意図したものです。しかし、大型テレビで離れて見ることも当たり前なことで、視聴環境での標準的な文字サイズと言った概念が必要なように思えます。

テレビのサイズとドット密度

テレビのサイズ

22

32

42

50

60

インチ

19.17

27.89

36.61

43.58

52.29

cm

48.7

70.84

92.98

110.69

132.83

DPI

2K

100.13

68.84

52.45

44.06

36.72

4K

200.26

137.68

104.9

88.12

73.43

 上の表のように現状のパソコンに近い DPI なのは2Kテレビの22インチ、4Kテレビの42インチと言ったところです。

これを広い画面と見てパソコンで使うことは行われているものと思います。

HTMLドキュメントには文字とイメージが含まれます。文字はスケーラブルフォントになっているので、表示装置のドット密度によらず、ドキュメント作成時の実寸(96dpiか72dpiでの大きさ)で表示することができます。しかし、写真などのイメージは拡大縮小の加工をしなければ表示装置のドット密度に依存します。

現実のDPIの差は10倍(480dpiから48dpi)以上あります。これは長さの話しなので、解像度の高いスマホで見た写真は少し大型テレビでは100倍に見えることになります。HTMLページのレイアウトを維持するには文字も100倍になることになります。

実際に行われているのは、96dpiでレイアウトしたHTMLドキュメントのページのイメージの拡大縮小表示のようです。

スタイルと<font>のsize

フォントのサイズは style属性のfont-size と、<font>のsize で設定できます。<font>は無くなることになっているタグのようです。

WebBrowserクラスを使ったプログラミングでは、queryCommandValue("FontSize")でフォントサイズが取得できましたが、styleで設定したフォントサイズは取得できません。

<font>のsize は、1から7の番号で設定します。シンボルも使用でき 1 は xx-small と記述できます。

style属性のfont-size は、em, ex, %, px, cm, mm, in, pt, pc と言った単位を伴った実数値で指定します。font-size も xx-small と言ったシンボルは有効です。

左図は Courier New フォントでサイズを 1in あるいは、2.54cmに設定して表示したものを Visio で測ったものです。赤い線は、1inごとに引いてあります。全角文字の十字は罫線文字で1文字の大きさが確認できます。

全角文字の1文字は幅、高さともに 1inに近いサイズになります。幅は半角(0.5in)より広くなっています。Courier New は、等幅(モノスペース)なフォントです。

HTMLのフォントサイズ指定は文字の高さを指すようです。

WebBrowserコントロールは、何の設定もない箇所ではフォントサイズとして 12ptを返します。IEの標準のフォントサイズは 3 のようです。

まず、<font>のsize の 1から7 が、どんな大きさなのか見ます。パソコンが96dpiであることから表示結果のpxを数えて計算しました。

fontタグのsizeと表示(pt)

<font>のsize

1

2

3

4

5

6

7

96dpiのときのpx

10

13

16

18

24

33

48

pt

7.5

9.75

12

13.5

18

24.75

36

mm

2.65

3.44

4.23

4.76

6.35

8.73

12.7

<font> の size 1 は、7.5pt と定義されているものと思います。

これを調べていて気が付いたのは、シンボルで大きさを指定した場合の解釈は、<font>のsize と styleのfont-size で異なるということです。

fontタグのsizeと表示

<font>size

-

1

2

3

4

5

6

7

-

xx-small

x-small

small

medium

large

x-large

xx-large

stylefont-size

xx-small

x-small

small

medium

large

x-large

xx-large

-

96dpiのときのpx

9

10

13

16

18

24

32(33)

48

pt

6.75

7.5

9.75

12

13.5

18

24(24.75)

36

<font> の sizeで 3 と指定することと、styleのfont-size で 12pt、4.23mm、0.423cm などの指定は同じ文字サイズを示すことになります。

これらは、表示の実寸を絶対的に与えるものです。

<font> の size は、+1 や -1 と言った「相対的」記述ができるようですが、元が 3 なら、4、2 なると言うことで、表示の実寸を「絶対的」に与えるものであることに変わりはありません。1pc = 12pt = 12/72in = 1/6in = 4.23mm と言う関係です。

em, ex, % は、割合を与えるものですが、元になるフォントサイズは、表示の実寸を「絶対的」に与えたものなので、やはり絶対的な長さの指定です。

<table> の width は、ウインドウの幅に対する割合が指定できます。これは相対的な指定ですが、フォント・サイズには相対的な指定はありません。フォントサイズは環境に依存しない絶対的な文字サイズがドキュメント作成時に決まります。

em、% は、その指定がないときに適用されるはずのサイズに対する割合です。1em = 100%です。0.5ex を全角文字に適用すると、0.25em、あるいは 25% と指定したのと同じサイズになるようです。

フォントサイズは、高さを基準にした「長さ」なので、フォントサイズが 1/2 は、文字の大きさ(面積)が 1/4 になることを意味します。


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